R-中学生 完結 全3巻 読みたい

あらすじ・ネタバレ

◆概要
思春期の男子中学生伊地知と吉倉と堀田が主な主人公のエロいことへの好奇心や思春期特有の心情や悩みが描かれ中学生の頃を思い出すような作品であるが、全体を通して読むと友情とはなにかと偏見に対してしっかり向き合った青春コメディ漫画である。

◆おすすめする人
・下ネタに抵抗がない人
・高校生以上の大人の人
・青春コメディギャグ漫画が好きな人
・シュールなギャグが好きな人

◆あらすじ
第一話は、伊地知に焦点をおいている。彼は生理の匂いが大好きであった。彼は、ゴミ当番になるとゴミを漁り、ナプキンの匂いを嗅いで興奮をするような人間だ。このことは仲の良い友人さえ知らない、異常だとわかっているからこそ秘密にしておきたいことである。
その後の話は伊地知と仲の良い吉倉やクラスメートの女子に焦点をあて、中学生らしいそれぞれの恋や体型、友人関係の悩みや葛藤をコメディよりに描いている。
三巻あたりから、伊地知の生理の匂いフェチが先輩にバレてしまう。伊地知は女友達に怖がられたり、先輩や同級生からいじめにあったりし、伊地知は不登校になった。そこで、伊地知と仲のいい友人たちが伊地知を助けようと立ち上がる。伊地知のフェチをバラした先輩たちの秘密を学校中にバラまいたのだ。
友人たちに勇気をもらい、学校に行くことにした伊地知。その日は全校集会を行われた。今後、伊地知のような生徒が出ないように「性について中学生にはまだ早い」というような内容の集会だった。「オナニーをする人は手をあげてください｣という先生の問いに恥ずかしがる生徒たち。そんな中、クラスメートの中田が手を堂々と上げ、「私は自然現象なので恥ずかしくありません。」という。彼女を筆頭にみんなそれぞれ自分の性について暴露し出す。騒ぎ出した生徒たちのおかげで集会は解散し、伊地知のやったことは悪いことだが、その性癖自体を誰かが責めるのはよくないという結果となった。最後に伊地知は友人に感謝しながらまた、バカをやりながら過ごす日常に戻る。

◆おもしろポイント
最初は下ネタで笑いをとるギャグ作品かと思ってしまうが、最後まで読むと感動までしてしまう。伊地知以外のキャラクターもそれぞれ個性が強く、かなり人間らしい。エピソードも中学生らしい悩みや葛藤をストレート笑えるように描いている。ここまで、思春期の悩みをストレートにリアルにしかも爆笑して読める作品は他にない。ただの青春ギャグコメディではなく、友情と他人との違いに対し強いメッセージ性がある作品だ。大人になったからこそ読めんでほしい作品である。