無料会員になる
・漫画の各巻の読了記録を付けられる!漫画を探す
My読書記録・お気に入りを見る
みんなのおすすめ漫画
無料漫画タイトルから探す
漫画作者から探す
漫画雑誌から探す
漫画カテゴリから探す
お問い合わせ
※画像出典: yahoo画像検索
10年後にも漫画はあるのだろうか?
そんな素朴な疑問を抱いた佐藤秀峰が描いた漫画。佐藤秀峰は「ブラックジャックによろしく」や「海猿」などの大ヒットコミックの作者だが、同時に自身の会社も経営しており、漫画業界と向き合ってきた人物。そんな佐藤から見たマンガ業界が描かれている。
序章では佐藤秀峰の漫画家としての人生が描かれている。アシスタントから始まり、「海猿」や「ブラックジャックによろしく」の連載、そして出版社との揉め事まで詳らかにされている。
#1 10年後、漫画はあるのでしょうか
漫画家は原稿料を出版社からもらえるが、それだけでは赤字になるほど。また出版社も雑誌で黒字を出せるところは少なく、単行本で利益を出している形である。
#2 原稿料とは、一体何なのでしょうか?
原稿料では黒字化しない問題を出版社と話し合った様子が描かれる。
#3 印税生活って、どんな生活でしょうか?
印税は売れた金額の10%が作家に支払われる。一冊500円のコミックだと50円。コミックは最低1万部が出版されるため、50万円ほどである。上位TOP100になれば、印税収入は一年で7000万円ほどになるそう。
#4 100万部ヒット、年商2億2000万円、さて、年収は?
100万部×4冊/年で印税が2億円。所得税40%を轢いて1.2億円程が入ってきていたよう。経費を除くと1億円。
#5 100万部刷ったほうが、1億円儲かるということです。
出版社の中抜きをなくして、自分で出版社を作ればいいんだ。2006年頃とのこと。
#6 もうね、紙と一緒に心中しようかと、思い詰めました。
自身で出版社を立ち上げることは非常に困難。結局、「新ブラックジャックによろしく」は小学館を通じて、世の中に届けられた。
#7 ホームページを作り、そこで自分の漫画を発表して、読者の皆さんに買ってもらおう。
コストの掛からない形、オンラインでの漫画提供を模索し始める。
#8 ここ数年、僕は編集者と打ち合わせを行っていません。
編集者という存在の価値を改めて問う。
#9 出版社を介さない漫画家と読者の関係。
自身のホームページで1話10円で漫画を売ることに。そのホームページ作成にあたり、開発会社とのやり取りが描かれる。
#10 オンラインコミック、はっきり言って厳しいでしょう。
1話10円だと、クレジットカード会社が取り合ってくれないという。それで自身の単行本をサイト上で売ることを出版社と相談することに。
#11 本は出版社の商品であって、あなたの本ではありません。
そう言って、出版社からは単行本を安く仕入れることはできないという。
#12 じゃあ、実際いくらかかるんだろう?
別の出版社が70%で単行本を卸してくれることを約束。
#13 「佐藤秀峰 on web」、果たしてそれで儲かるの?
何とかホームページを開設。そこから漫画家さんへの営業を開始したのだった。
#14 笑ってくれて構わないのですが、僕は世界を変えようと思っています。
「漫画 on web」が2010年3月30日にようやく公開。
#15 そして「漫画 on web」へ
「漫画 on web」は紆余曲折ありながら、「ブラックジャックによろしく」の無料公開により、ユーザーが増え、売上も伸びていった。
現行の法律上、
・違法アップロードファイルのダウンロードは民法上、違法(賠償金請求・ウイルス感染リスクもあり)
・違法コンテンツのアップロードは刑法/民法共に、違法(懲役・罰金刑・賠償金請求)
漫画ファイルのダウンロードにはファイル共有サービスを利用しますが、ダウンロードと同時にそのファイルをダウンロード者本人によって自動的にアップロードされる仕組みを取っているものが多いです(これにより、複数のコピーファイルがアップロードされる状態を保ち、ファイルの完全削除を回避します)。
つまり、1ファイルのダウンロードにより、2度の違法行為を重ねることになります。【実際の逮捕者が出ている状況、かつ近年の取り締まり強化の動きを鑑みて、漫画ファイルのダウンロードはやめる】ことを強くおすすめします。
そのため、No Money Manga(ノー・マネー漫画)では代替手段として、合法的に無料または安く漫画を読む方法をまとめています。