岡本くんはぬかりない 完結 全1巻 読みたい

あらすじ・ネタバレ

◆概要
年下男子と付き合い、何度も浮気された酒井（28）は4歳年下の岡本に告白されたが、年下不信になった酒井は断るが、他の年下とは違うと感じる恋愛ストーリー他4作品。

◆おすすめする人
・20代半ばから30代半ばの女性
・結婚を意識している独身女性
・恋愛に積極的になりたい社会人

◆あらすじ
28歳の酒井は、年下男子が好みだ。しかし、今まで付き合った年下男子はただエッチがしたいだけだと悟った。そんなときに同じ会社の4歳年下の岡本に交際を申し込まれる。タイプだが、もう年下と付き合わないと誓った酒井は断ることに。
しかし、岡本のぬかりない仕事や向上心のある姿勢に惹かれ始める。
会社の飲み会の帰り、飲みすぎた酒井を岡本が送ることに。しかし、酒井の家の前に元カレがいた。元カレは、浮気相手と別れたと告げる。理由はわがままで年上の余裕のある酒井がやっぱりいいとのことだった。その場に一緒にいた岡本は酒井を家に入れ、元カレに｢お前なんか酒井さんにふさわしくない｣と告げる。自分より大人な考えの岡本を好きになり、二人は付き合うこととなる。
他、婚活から始まる恋、｢華咲く恋々｣。結婚がしたいと先走ったOLの話、｢空の青と々｣。結婚予定の彼がほかの女とデキ婚され恋愛恐怖症になった女性とその人に恋する男性の恋物語、｢心の声を聞きたまえ｣。体の相性や感性が彼氏と違うと悩む女子大生の話、｢夏の輪郭をなぞる｣が収録。

◆おもしろポイント
他の四作品も共通してあるのは恋愛物語で、二人で生きるとは何かを問うていること。
岡本くんは酒井さんの本質を見ているというところ。｢華咲く恋々｣は婚活からのスタートで他人と比べて得られる好きもあるというのを諭される作品。｢空の青と々｣は、結婚！結婚！と先走って背伸びした恋愛をして結婚の先を考えていなかったことを思い知らされる話である。｢心の声を聞きたまえ｣では、一人でいいと思っていた主人公も今後の人生を考えると一人は厳しいと感じ、惹かれていた男性と最終的に付き合う。少し過激な｢夏の輪郭をなぞる｣は、体の相性などリアルな話だが、体の相性、価値観や感性が違うとやっていけないと悟る話である。
短編だが、それぞれ伝えたいことがわかる良い作品である。