H2 未完 全1巻 読みたい

あらすじ・ネタバレ

国見比呂と橘英雄、比呂の幼馴染で英雄の彼女のである雨宮ひかり、そして比呂が進学した千川高校で出会った古賀春華の男女4人を中心に展開されるストーリーである。

比呂と英雄はチームメイトの野田敦らと中学野球で地区大会の二連覇を果たしていた選手であったのである。
だがその後、医師（無免許医だった事が後に判明する）から比呂は肘に、野田は腰に爆弾を持っていると誤診され、野球を断念する事になってしまうのである。
高校での野球を諦めた比呂と野田は、あえて野球部の無い千川高校に進学し、比呂はサッカー部に、野田は水泳部に入部したのである。
野田は、腰に爆弾を抱えているはずなのにバタフライを進められていたりするのである。
そして、比呂と野田とは違い誤診を受けなかった英雄は野球の名門校である明和第一高校にひかりとともに進学し、甲子園を目指すのである。

しかし、比呂と野田が進学した千川高校に野球部はなかったのだが、実は野球愛好会がひっそりと活動していたのである。
そんな中、サッカー部と野球愛好会との間で野球の試合が行われる事になったのである。その試合をきっかけにして比呂と野田は野球愛好会に入会する事になるのである。

そして、比呂と野田を得た愛好会は野球部への昇格を目指すのだが、なぜか「高校野球嫌い」の校長から嫌がらせのような妨害を受けるのである。
それでも英雄のいる明和第一高校に勝つ事を条件として野球部へ昇格できるチャンスを得るのである。
結果、愛好会は、和第一高校に負けてしまうのだが、なんとか校長からは野球部創設が認められ、野球部へ昇格するのである。

やがて、比呂と野田のバッテリー、そして校長の息子である柳を中心とした千川高校は強豪チームへと成長していき、ついに高校3年の夏、千川高校と明和第一高校は共に甲子園出場を果たすのである。
高校最後の夏、比呂と英雄、そしてひかりの3人は、それぞれの関係・気持ちに、そして比呂と英雄の2人は野球での決着もつけるために、甲子園と言う舞台で直接対決に挑むのである。
比呂と英雄の野球での勝負は、比呂の勝利に終わりのであるが、その勝負の中で比呂と英雄、ひかりの3人は、それぞれに対する気持ちにも決着をつける事ができ、比呂とひかりは、勝利の涙ではない涙を流すのである。

それぞれが、大切に思う気持ちが何であるのか、一途な恋なのかどうなのかどうなのか、お互いに淡い恋心を抱きつつも別々の人を選ぶ、それがお互いの幸せ、と言う少しほろ苦い恋の話でもあるのである。